鉄道趣味サイトで「番代」を使えない理由

Webの話

メールアドレスを公開していると、毎年のように来る質問があります。その中の1つが「番台」の問題です。
ご存知の通り、世間一般の日本語では「番代」は誤字、「番台」が正しいとされています。一方、鉄道業界では伝統的に「番代」「代」が使われており、趣味の世界でも広く周知されています。むしろ「番台」は好ましくなく、業界内はもちろん、一部を除く趣味誌でも伝統的に排除されてきています。しかしながらインターネットだけは「番台」が多数派となっています。
サイトを運営する中で、過去2回ほど「番代」への転換を図ったことがあります。先月公開した「山手線・中央総武緩行線の世代交代」でも「番代」への転換を試みたのですが、多勢に無勢、致命的な問題があり「番台」に戻したのでした。

検索エンジンというハードル

どのような問題が生じるかについては、11月2日の検索結果をご覧いただければ分かるかと思います。
「山手線・中央総武緩行線の世代交代」を公開して5日が経った時点で、ページタイトルである「転出するE231系500番代」で検索を行った結果です。

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ご丁寧にもG社の検索エンジンは、「番代」は誤字であるという世間一般の常識から判断して、「転出するE231系500番代」を「転出するE231系500番台」に訂正し、その結果を表示しています。当然、当サイトのコンテンツは一切表示されず、「番代」と書かれたコンテンツは見事に排除されました。
検索エンジンの意向を無視して「番代」と表記した場合、検索結果から排除されるという致命的な問題があるのです。結局、タイトルを「転出するE231系500番台」に直すしかありませんでした。

解決は困難?

今回は5日間の検索順位を犠牲にした実験となりましたが、一般的に言って公開直後に検索エンジンに拾われないのは致命的で、コンテンツを公開する意味が揺らぐほどの事態です。もし強い信念が無く「番代」と記載しているサイトがあれば、「番台」に変更することを勧めざるおえません。
全員が「番台」ではなく「番代」を使うよう心掛けるのも対策の1つかもしれませんが、そもそもの日本語の「番代」が誤字なので、鉄道業界だけのローカルルールがどの程度通じるのか不明です。個人的には検索エンジンの改良を待つしかなさそうに思います。
・・・というわけで、番台でも番代でも意味が通じる以上、当サイトでは主要な検索エンジンが改良されるまで「番台」を使い続けます。

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